2008年05月20日

『45カ月ぶりの高水準のインフレに懸念』〜NB online

インドのファンドマネージャー、マニッシュ・バンダリ氏のコラム。グラフや表がたくさん掲載されており、直近のインドのインフレ状況を分かりやすく説明しています。インド準備銀行は楽観的な見方を示しているが、アメリカFRBの政策転換、原油市場の動向、ルピー高抑制の動きに際しては、ライバル通貨の人民元の動向も注視する必要があるだろうと述べています。

【感想】
現地の専門家の分析記事として、大変参考になります。インドのインフレの傾向は今年に入ってから強まっています。大きな原因として、原油価格高騰による、工業製品のコスト上昇が挙げられます。インド中央統計機構(CSO)が発表した「インドの卸売物価上昇率(分野別)」で、詳細な内訳がわかります。

ウェイトが高い「工業製品」「一次産品」「食品」などが軒並み7〜9%の上昇、意外に「燃料・エネルギー」「化学製品」は上昇していません。原料コストがアップしているのは事実ですが、加工業者が上乗せして、ここぞとばかりに「利益確保」に走っているのかな?という感じです。

ウェイトが小さいものの「鉄鋼」「基礎資材」「鉱物製品」などは20〜50%の上昇です。エネルギー、金属、食料品の価格高騰は世界的なものですし、国内の預金準備率を上げて、引き締め政策を強化するだけでは、インフレは収拾しないような気がします。

先日のニュースで「金融引き締めをしながら、ルピー高抑制をやっていたら、インフレが益々ひどくなる可能性が高い」と指摘する記事がありましたが、バンダリ氏は「中国の人民元の動向次第では、インド準備銀行は、ルピー高容認に政策転換する可能性もある」と指摘しています。

「ドル−元」相場が、インドの通貨政策決定の要素になっているようです。現段階では、人民元やインドルピーなどの通貨は、国際的には大きなチカラを持った通貨ではないものの、各通貨同士では、互いに意識して影響し合っている状況です。

インド準備銀行は、2008年のGDP予測を8.0〜8.5%と前年並みの予測を出しています。楽観、強気な感じですが、世界の景気の状況次第では、これより下がる可能性もあるのかな?という感じがします。
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2008年05月16日

『ホンダ、インド新工場で小型車を生産』〜ヴォイス・オブ・インディア

『スズキ・スイフト、インドで記録的売れ行き』〜ヴォイス・オブ・インディア
『日産、インド全土に販売網 1000cc級現地生産も』〜Fuji Sankei Business i

ホンダのインド子会社・ホンダ・シェルカーズ・インディア・リミテッドは、今後2年以内に、インド国内に新工場を設立し、低価格の小型車を生産する計画があることを明らかにした。具体的な車種や価格は明言しなかった。これまで、アコード、シビック、CR−Vなどを販売してきた。

【感想】
「スズキのスイフトが記録的な販売を達成」というニュースが流れてから程なく日産、ホンダがインド小型車市場に本格参入することが明らかになりました。インドの消費購買力が上向きというのは予想ができましたが、実際に動きが活発になっています。凄い勢いで中流層、富裕層が拡大しているのかもしれません。

今年4月のマルチ・スズキの自動車販売台数は5万台あまり。そのうちスイフトが9500台弱だったようです。価格は100万円前後。販売戦略がうまくいっていることもあるでしょう。タタ・モータースの「ナノ」のイメージで、なるべく安い価格帯で競争しているかと思っていましたが、日本の軽自動車市場と同じような100万円台が飛ぶように売れているようです。他社も「それなら勝負ができる!」ということなのかもしれません。

インドの自動車市場はすでに「2010年以降の生産、販売へ向けた動き」が加速しています。「今が仕掛け時」という感じです。スズキの成功に触発されて、他の企業も攻勢をかけています。インドでは「日本製」がステイタスシンボル。売れる可能性が高いように思います。

日本の雄・トヨタも着々とインド国内で足固めをしています。今後、日本の株式市場を見るときに「今期におけるインドの業績が…」というのがキーワードになりそう。北米市場、ヨーロッパ市場だけでなく、インドやアジアの動向を注意深く観察していく必要が出てきそうです。

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2008年05月10日

『「インドは最も魅力的な市場」メリル・リンチ会長』〜インドチャネル

『「インドは最も魅力的な市場」メリル・リンチ会長』〜インドチャネル
『ピーシーエー、『PCAインド消費関連ファンド』を募集開始』〜インドチャネル

金融大手のアメリカのメリル・リンチのジョン・A・セイン会長兼CEOは訪問先のムンバイで会見し、国内需要の急増や高度経済成長によってインドが世界で最も魅力的な市場の一つになっていることを強調した。

【感想】
旺盛な国内需要と巨額のインフラ整備への投資、アメリカの影響を受けずらい体質などから、投資先として最も魅力的な市場という評価をしているようです。つい先日には、PCAアセットが、「PCAインド消費関連ファンド」の募集を開始したというニュースもありました。インドの経済成長は専門家にとっても注目の的になっているようです。

ここにきて原油価格や食糧価格の高騰が原因の物価上昇、失業率の上昇など悪材料もあります。投資信託商品の説明書を拝見しても、「カントリーリスク」の項目を細かく見れば、インフレや経済収支の悪化や政治不安、社会不安が株式に及ぼす影響があることが明記されています。

さまざまな不安要素はあるものの、経済が成長していく可能性は十分でしょう。工業部門や電力部門などは、原油価格高騰の影響をモロに受けそうですが、国内の消費関連はそれほど影響を受けないかもしれません。さすが専門家は目の付け所が違うな!という感じがします。ハイリスクハイリターンの商品なのかな?と思います。

投資はあくまで自己責任のもとで行うべきものですし、どの商品がいい等々は専門の方の判断にお任せするところですが、今後、状況次第では、インドは投資のチャンスがゴロゴロ転がっていそうな雰囲気がします。ケーススタディではありませんが、さまざまなニュースに接することによって、経済を「流れで掴めるようになる」よう鍛えておきたいと思っております。

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2008年05月09日

『グーグル、インド版ユーチューブを開始』〜ヴォイス・オブ・インディア

検索大手グーグルは、今月7日より動画共有サイト「you tube」のインド版のサービスを開始した。インド国内大手メディアと提携し、著作権の保護などは最新の技術を駆使して行う。インド国内では利用者が毎月20万人ずつ増えている。

【感想】
「you tube」の普及は、確実に世界の情報発信のあり方を変えそうです。リアルタイムで世界でアップされた動画を視ることが可能です。インド版のページにいけば、メディアの発信する情報のほか、最新のミュージックPV、さまざまな方が作成した動画をチェックすることが可能です。凄い世の中になってきたなあという印象です。

ある程度のルールに則っていれば、誰でも参加可能ということで、情報が氾濫状態です。これからは情報の取捨選別、自分にとって有益か否かという判断が重要になってくるかもしれません。今までは、国際的なニュースは国内メディアが重要度を判断して、抽出して発信していましたが、利用者が個々に判断する必要性が出てきています。

利用して感じるのは、欲しい情報に行き着くまでに時間がかかりすぎることです。各国のニュースキーワード集のようなものがあれば、絞りこみもしやすくなるかもしれません。『地球の歩き方』ならぬ『you tubeの歩き方』みたいなガイドブック(サイト)があるといいなあと思います。

エンターテイメントの世界も益々細分化するかもしれません。ボリウッド映画やインドの国内ヒットチャートも身近になります。接する機会が増えれば、今まで馴染みがなかった人たちから新たなファンが拡大していくかもしれません。

可能性は無限大です。使う側の知恵と工夫次第では、国際情勢を知るうえで有効なツールとなりそうです。

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2008年05月03日

『インフレ率の算定・公表方法が変更に』〜インドチェネル

『【インド経済】インフレ率の算定・公表方法が変更に』〜インドチェネル
『インド、成長重視から金融引き締めへ 中国に続き』〜asahi.com
『財政・金融政策措置、インフレ緩和に寄与する=インド財務相』〜ロイター


インド政府は、これまで毎週金曜日に発表してきた卸売物価指数(WPI)を、年内に「月1回発表」に改めると発表した。対象品目数、引用価格数を増やして、数値の精度を上げる。卸売物価指数とともに生産者物価指数の発表も始める。

【感想】
対象品目は現在の2倍、引用価格数は3倍以上に増やすことによって、より実体に近い数値を発表しようという目的のようです。今後、インド経済の動きはますます注目を浴びると思います。マクロ統計もより正確に、先進国のものと近いものへと進歩しそうです。

ここ最近の卸売物価指数は前年比7%台を推移しています。この数値をもとに「インフレ抑制策」が行われています。インドに限らず、新興国のマクロ統計は、多少疑わしい部分もあると思います。実際、株式市場が、あまり統計発表に反応していないような感じ。「折込み済み」という見方もありますが、「あてにならない」と思っている人が多いのかな?と思います。

今後、中国とインドはアメリカを上回る経済大国に発展する可能性も秘めています。舵取りをする政府の一つ一つの判断が世界経済に影響を与えるシーンも、そう遠くない未来にありそうです。日々の経済ニュースを見るかぎり、経済運営面では「まだまだ未熟な印象」です。大きなミスをしないか心配な部分もあります。

インドの場合、物価が不安定になると、政権の基盤も揺らぐということもあり、インフレ抑制に躍起になっています。世界的な商品価格の影響もあり、予断を許さない状況です。

インドの民間企業は好業績発表が続いています。にもかかわらず、株価が思いのほか上昇しないのは、まだまだ「インド」という国に全幅の信頼が置けないことをあらわしているのかもしれません。

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